令和5年度 公開講座を開催しました 2023/9/9

「子どもの心と身体の発達を学ぶ」

講師:赤沼美奈子 さん(保育心理士・こちょこちょの会代表)

安曇野エリアで「こちょこちょの会」を主宰し、長年、子育て支援活動を続けていらっしゃる 赤沼美奈子さんをお招きし、子どもの健やかな心と身体の発達について学びあいました。

自己紹介をされてから、まずは大事なことについて、エピソードをまじえながらおはなししてくださいました。

「体が育てば心も育つ。心が育てば体も育つ」

幼児運動学を学び、乳幼児の運動支援も実践してきた赤沼さん。身体の動きが気になる子が年々増加している現状にふれながら、乳幼児期の身体の発達の道すじと親・大人の好ましいかかわり方についてわかりやすく具体的に教えてくださいます。

そんな赤沼さんが提唱するのが、遊びながらの運動や体操。

姿勢保持ができない・首を支えられない子には「ゴキブリたいそう」

常に緊張していて身体を緩められない子には「キンギョたいそう」など……

身体をほぐし、さわられている感覚を知ることが大事。だから、こちょこちょ、ぎゅーも、とても大事。はいはいも大事……。と続けられました。

そして、身体をほぐし、緩める体操を実際にみんなでやってみます! 

誰かにふれてもらうこと、身を委ねることを意識、体感しながら。

場がさらに和やかな雰囲気になり、肩の力が抜け、笑い声も溢れ、リラックス!

最後に「発達とお母さんの関わり方」について、赤沼さんが師事されている角田春高先生(健やか・育て直しアドバイザー)の理論に照らし合わせながら、ご自身の経験もまじえてお話されました。

〈 参加者の声(一部)〉

・子どもの動き、姿には必ず理由があるとあらためて考えさせられました。

・幼児の身体の変化の現状をお聞きして、現代の子育てと子どもの実態を目の当たりにしたように感じました。

・子育ての楽しさを忘れて子育てしてきたなと思いましたが、育て直しは、気付いたときから〜のことばに安心しました。

・身体と心の発達はリンクするということを、先生の事例を通して学ぶことができました。子どもの育ちを周囲で自然とサポートできる社会が大切だと思いました。

・子どもや親とのかかわり方のひとつひとつが本当に大きな気づきになりました。

・心と身体の関係性を深く考えさせられました。自分自身も育てていきたいです。

・人生は一度きり、子育てもぶっつけ本番。こういうお話をお母さんたちが聞けたら、ゆったり子育てできるだろうと思います。

・正直で優しいお人柄が伝わりほっこりしました。子どもにかかわる大人として、赤沼さんを見習って、これからも自分にできることを楽しく、柔らかく、実践し伝えていけるひとでありたいです。

本と子どもの発達を考える会

本と子どもの発達を考える会 病院や特別支援学校などで、長年、本を届ける活動を続けてきたメンバーで2010年に設立。 支援の必要な子どもたちへの絵本の読み聞かせなどによる支援活動、 「支援の必要な子どもたちのための本展」・「いのちの本展」の貸出展示ほか、講演などもおこなっている。 著書『読み聞かせで発達支援 絵本でひらく心とことば』(かもがわ出版)2019.12月発行

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